シャボン玉の道具を手作りする方法|ハンガー・ペットボトル・毛糸で作る8つの輪と、毛糸を巻かなくていい「リリアンの紐」の作り方

「お店のシャボン玉がすぐなくなる」「ストローだと子どもが液を吸ってしまう」「大きなシャボン玉を作りたいのに、道具が売っていない」。シャボン玉の道具は、じつは家にあるものや100円ショップの材料で作れます。しかも手作りの道具のほうが、市販のものより大きく、長くとばせることが少なくありません。
この記事の結論
- シャボン玉の道具で大事なのは、輪の形よりも「液をどれだけ含めるか」。
- ペットボトルの底にガーゼをかぶせた道具なら、口に液がつきにくく、小さな子どもでも楽しめます。
- ハンガーを丸くした輪や、リリアン編みの紐に針金を通した輪を使うと、大きなシャボン玉が作れます。
シャボン玉の道具で大事なのは、「輪の形」より「液をどれだけ含めるか」です。この記事では、家にあるもので作れる道具8つを年齢別に比べ、ペットボトル・ハンガー・毛糸の輪の作り方、そして毛糸を巻く手間をなくす「リリアンの紐」の作り方まで、2009年からシャボン玉をとばし続けてきた経験からまとめました。液の配合は割れにくいシャボン玉液の作り方で紹介しています。

この記事を書いた人:シャボン玉おじさん(野村佳史)。ギネス世界記録(Longest garland wand・14.317m・2022年11月26日認定)の達成者で、学研『大シャボン玉チャレンジ』の監修者。記録に使った道具も、毛糸と針金で手作りしたものです。
この記事の内容
手作りの道具がよくとぶ理由
シャボン玉は、輪に張った液の膜が風をはらんでふくらみ、閉じてできます。だから輪の大きさがそのままシャボン玉の大きさになる、と思われがちですが、実際にシャボン玉の大きさと数を決めるのは輪が含んでいる液の量です。
市販のプラスチックの輪は液をほとんど含めません。毛糸や布を巻いた輪は、スポンジのように液をたくわえ、1回つけるだけで何個もとばせます。
手作りの大きな輪は、息でふくらませるのではなく、腕をゆっくり動かして空気を入れます。小さな子でも、歩くだけでシャボン玉ができます。
市販品は丸い輪だけ。手作りなら、大きさも形も自由です。ハートや星の形の輪からも、出てくるシャボン玉は丸くなります。
家にあるもので作れる道具8つ(比較表)
| 道具 | 材料 | 作る手間 | できるシャボン玉 | 向く年齢 |
|---|---|---|---|---|
| 1. ストロー(切り込み入り) | 太めのストロー | 小(1分) | 小さいのがたくさん | 4歳〜 |
| 2. ペットボトルの底 | ペットボトル・ガーゼか靴下 | 小(5分) | 泡がもこもこ | 2歳〜 |
| 3. うちわの骨 | 紙をはがしたうちわ | 小(1分) | 小さいのが一度に大量 | 2歳〜 |
| 4. 軍手・ガーゼ | 軍手、またはガーゼ | 小 | 手の上で泡の雲 | 3歳〜(大人と) |
| 5. ハンガーと毛糸の輪 | 針金ハンガー・毛糸 | 中(15分) | 顔より大きい | 4歳〜 |
| 6. 針金と毛糸の輪(自由な形) | 太めの針金・毛糸・ビニールテープ | 中(20分) | 形は自由、大きさも自由 | 5歳〜 |
| 7. リリアンの紐の輪 | リリアン編み機・毛糸・ステンレス針金 | 中(編む時間) | 6と同じ、見た目がおしゃれ | 5歳〜(作るのは大人) |
| 8. 2本の持ち手と毛糸の輪 | 木の持ち手2本・綿の紐か毛糸 | 中(15分) | 人が入るほど大きい | 小学生〜(大人と) |
8の「人が入るほど大きいシャボン玉」の作り方と液の配合は、人が入るシャボン玉の作り方で別にまとめています。この記事では、1〜7の家庭向けの道具を中心に紹介します。
年齢別のおすすめ
| 年齢 | 遊び方 | 向く道具 | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| 0〜1歳 | 大人がとばすのを見る、追いかける | 大人が5か6を使う | 顔の近くでとばさない。目に入ったら水で洗う |
| 2〜3歳 | 振る・歩く・押すでとばす | 2・3・4 | 吸い込む道具は使わない。液は大人が持つ |
| 4〜5歳 | 自分で輪を動かしてとばす | 1・5 | ストローは切り込み入りに。輪は目の高さより上で振らない |
| 小学生 | 大きさや形を工夫する | 5・6・7・8 | 針金の端はテープで覆う。液の配合も一緒に考えると自由研究になる |
2〜3歳で道具を選ぶときの基準は、ひとつだけです。口をつけなくてもとばせること。この年齢はストローを吸ってしまうので、振る・歩く・押すだけでシャボン玉が出る道具にします。液の成分と、口に入ったときの対応はシャボン玉液の安全性と成分にまとめています。
2〜3歳向け:ペットボトルの道具
口をつけずに泡がもこもこ出てくるので、小さな子に一番向いている道具です。吸い込みの心配がなく、こぼしても液の量が少なくてすみます。
- ペットボトルの底を切る500mlのペットボトルの底から3cmくらいのところを、カッターで切ります。切り口はビニールテープで覆います。ここは大人の作業です。
- ガーゼをかぶせて輪ゴムでとめる切った側にガーゼ(または古い靴下)をぴんと張ってかぶせ、輪ゴムでとめます。
- ガーゼに液をつけて、飲み口から息を出すガーゼの面を液にひたし、飲み口から「ふーっ」と息を出すと、小さな泡がつながってもこもこ出てきます。吸うと液が口に入るので、「ふーっだけ」と最初に伝えます。2歳なら大人が息を出し、子どもは出てくる泡をさわる役にします。
定番:ハンガーと毛糸の輪
針金ハンガーを丸くして毛糸を巻く、いちばんよく知られた手作りの輪です。顔より大きいシャボン玉が、1回つけるだけで何個もとびます。
- ハンガーを丸くする針金ハンガーの下の辺を両手で引っぱって、できるだけ丸に近づけます。フックの部分は内側に折り曲げ、ビニールテープで覆います。
- 毛糸を巻く輪の部分に毛糸をすき間なく巻いていきます。太めのアクリル毛糸が液をよく含みます。巻き終わりは固く結んで、テープで押さえます。
- 持ち手をつけるフックの部分に割りばしや菜ばしをそえ、ビニールテープでしっかり巻いて持ち手にします。
- 液をつけて、ゆっくり歩く輪全体を液にひたし、持ち上げて、ゆっくり歩くか腕を横に動かします。息はいりません。
この輪で物足りなくなったら、液の配合を変えると一気に変わります。砂糖や洗濯のりを入れた割れにくいシャボン玉液の作り方を試してみてください。
毛糸を巻かなくていい「リリアンの紐」の輪
ハンガーの輪で一番大変なのが、毛糸を巻く作業です。すき間なく巻くには15分ほどかかり、途中でゆるむとやり直し。そこで私がふだん使っているのが、リリアン編み機で編んだ紐の中に針金を通す方法です。

シャボン玉おじさんのピンポイントアドバイス
リリアンの紐に針金を通せば、巻く作業がなくなって、形も自由になる
リリアン編み機(100円ショップにもあります)で毛糸を編むと、中が空洞の紐ができます。この紐の中にステンレスの針金を通すだけで、シャボン玉の輪のできあがりです。毛糸を巻く作業がないので圧倒的に楽で、紐が液をたっぷり含むのでよくとびます。
針金が入っているので、丸だけでなくハートや星、お子さんの名前の頭文字など、自由に形を作れるのも手作りならではです。毛糸の色も自分で選べるので、見た目もおしゃれで、持っているだけで楽しい道具になります。ステンレスの針金なら、液にぬれてもさびません。
- リリアン編み機で紐を編む作りたい輪の周りの長さの分だけ編みます。顔より大きい輪なら1m前後。テレビを見ながらでも編めます。太めの毛糸のほうが液をよく含みます。
- ステンレスの針金を通す紐より少し長めに針金を切り、紐の空洞に通します。曲げて形が保てる太さ(1mm前後)が扱いやすく、細すぎると形がくずれ、太すぎると曲げにくくなります。
- 輪にして、針金の端を処理する針金の両端をねじって留め、紐の中に押し込んでからビニールテープで覆います。針金の端が外に出ていないか、指でなぞって確認します。
- 持ち手をつける留めた部分に割りばしなどをそえてテープで巻くか、紐を少し長めに編んで持ち手ごと紐で覆います。
- 形を作る丸、ハート、星。形を変えたくなったら、針金ごと曲げ直せます。出てくるシャボン玉はどの形からでも丸くなるので、子どもと「どの形から出るかな」と遊べます。
安全のチェックリスト
- 針金の端:ねじって紐や毛糸の中に押し込み、テープで覆う。遊ぶ前に指でなぞって確認
- ストロー:先に縦の切り込みを入れて開くと、吸い込みにくくなる。それでも3歳までは使わない
- 液の置き場所:子どもの手が届かない高さに。遊ぶときは大人が持つか、浅い容器に少しだけ
- 目に入ったら:すぐに水で洗う。こすらない
- 足もと:液がこぼれた床やタイルはすべる。屋外か、ぞうきんを用意して
- とばす向き:顔の高さより上で輪を振らない。人のいる方に向けない
- ご近所:ベランダや道路でとばすときの配慮はシャボン玉は近所迷惑?で
園や学校でたくさんの子どもと遊ぶときの進め方は、シャボン玉の自由研究の実験の章も参考になります。道具と液を変えて比べると、そのまま自由研究になります。
シャボン玉の道具の手作りについてよくある質問
毛糸はどんな種類がいいですか?
太めのアクリル毛糸か、綿の毛糸が液をよく含みます。細い毛糸やナイロンの糸は液を含みにくく、シャボン玉が小さくなります。100円ショップの並太〜極太の毛糸で十分です。
ハンガーの輪でシャボン玉ができません。何が原因ですか?
多いのは3つです。毛糸にすき間があって液が足りない、動かすのが速すぎる、液が薄い。まず毛糸全体がひたるまで液につけ、持ち上げたら歩く速さで動かしてみてください。それでもできなければ、液に洗濯のりや砂糖を足すと変わります。
リリアンの紐に通す針金は、どこで買えますか?
ホームセンターの針金売り場にあります。ステンレス製で太さ1mm前後のものが、曲げやすく形も保てます。ステンレスは液でぬれてもさびないので、長く使えます。
2歳の子に向く道具はどれですか?
口をつけずにとばせる道具です。ペットボトルの底にガーゼをかぶせたもの、うちわの骨、軍手が向いています。ストローは吸い込むので、3歳までは使わないほうが安心です。
市販のシャボン玉液でも、手作りの道具で大きくなりますか?
市販の液でも、毛糸の輪にすればお店の輪より大きくなります。ただ市販の液は量が少ないので、たくさん遊ぶなら台所用洗剤と洗濯のりで作る液のほうが向いています。配合は「割れにくいシャボン玉液の作り方」の記事で紹介しています。
保育園のお祭りや園庭で使う道具を作りたいです。
ハンガーの輪を人数分より少なめに作り、交代で使うのがおすすめです。リリアンの紐の輪なら、クラスの色で毛糸を分けると持ち主が分かりやすくなります。園の行事でプロのシャボン玉ショーを呼ぶ場合は、保育園・幼稚園のシャボン玉ショーのページをご覧ください。
道具の片付けはどうすればいいですか?
使ったあとは水でよくすすぎ、毛糸の部分を日陰で乾かします。液が残ったまま乾くと、毛糸が固くなって液を含みにくくなります。針金の輪は、紐の中まで乾くようにつるして干します。
まとめ|輪の形より、液を含む量
シャボン玉の道具は、液をたくさん含む素材で輪を作ることがすべてです。2〜3歳なら口をつけないペットボトルやうちわ、4歳からはハンガーと毛糸の輪、巻く手間を省きたいならリリアンの紐に針金を通す輪。道具ができたら、次は液です。
あわせて読む
・しくみを知る:シャボン玉はなぜ丸い?なぜ虹色?
・英語で言うと:シャボン玉は英語で何という?
・液の配合:割れにくいシャボン玉液の作り方
・もっと大きく:人が入るシャボン玉の作り方
・夏休みの宿題に:シャボン玉の自由研究
・液の成分と安全:シャボン玉液の安全性と成分
・園の行事でプロのショーを:保育園・幼稚園のシャボン玉ショー
園や施設の行事で、たくさんの子どもにシャボン玉を
手作りの道具で遊んだあとは、本物の大きなシャボン玉を。保育園・幼稚園のシャボン玉ショーは6万円(税別)〜、全国へ出張しています。
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