シャボン玉と天気|風速何mまでとばせる?気温・湿度・日差しでどう変わるか【現場800施設の経験から】

公園でシャボン玉を追いかける子どもたち。シャボン玉と天気|風速6mで中止、弱い風がいちばんきれい、朝と夕方が見ごろ(現場800施設の経験から)
シャボン玉おじさん

シャボン玉は、同じ液、同じ道具でも、その日の天気で見え方がまるで変わります。風、気温、湿度、日差し。この記事では、2009年からシャボン玉をとばし続け、全国800施設以上で公演してきたシャボン玉おじさんが、現場で分かった「天気とシャボン玉の関係」をまとめました。家で遊ぶ日を選ぶときにも、園や施設で行事を計画するときにも使えます。

この記事の結論

  • いちばんきれいにとぶのは、木の葉がそよぐくらいの弱い風の日。無風より、少し風がある方がよくとびます
  • 風速6m以上はショーを中止します。砂ぼこりが立つ風では、シャボン玉は膜になる前に切れます
  • 長持ちの敵は乾燥。湿度の高い雨上がりや曇りの日は長持ちし、冬の晴れた乾いた日は割れやすくなります
  • 真夏の直射日光は膜を乾かします。朝と夕方が、シャボン玉のいちばんきれいな時間です
シャボン玉おじさん
この記事を書いた人:シャボン玉おじさん(野村佳史)。ギネス世界記録「Longest garland wand」認定者(2022年)、学研『大シャボン玉チャレンジ』監修。晴れの日も、風の日も、全国800施設以上でシャボン玉をとばしてきました。
◎ いちばん良い○ ふつう✕ 向かない
風1〜3m木の葉がそよぐ3〜5m小枝が動く6m以上中止
気温15〜25℃春・秋冬長持ちするが液が重い真夏の昼膜がすぐ乾く
湿度雨上がりの曇り80%以上晴れ50〜60%乾いた北風の日30〜40%
時間朝・夕方虹色がよく出る春秋の昼問題なし真夏の正午日陰を使う

01風|何mまでとばせるか、風の見方

弱い風は味方、強い風は敵。風速1〜3mくらいの「顔に風を感じ、木の葉が動く」日がいちばんきれいで、風速6m以上はショーを中止します。

シャボン玉は、輪についた液の膜が風で押し出されて玉になります。だから、まったくの無風だと、大きなシャボン玉ほど作りにくい。逆に風が強いと、膜が玉になる前に引きちぎられてしまいます。

1〜3m顔に風を感じ、木の葉が動く
いちばんきれいにとぶ
3〜5m木の葉や小枝がたえず動く
大きな玉はむずかしくなる
5〜6m砂ぼこりが立ち、紙が舞う
小さな玉だけ。相談して判断
6m以上小枝が動き、旗がなびく
中止(キャンセル料0円)

風の強さの見分け方は、気象庁の「風力階級」の説明にもとづいています(風力2:1.6〜3.3m/風力3:3.4〜5.4m/風力4:5.5〜7.9m)。風速計がなくても、木の葉や旗を見れば、だいたいの風の強さが分かります。

数字より「風のむら」を見る天気予報の風速は10分間の平均です。平均3mでも、ときどき6mの突風が来る日があります。シャボン玉がいちばん苦手なのは、この「むら」。木の葉が一定にそよぐ日は安心、ときどきざわっと揺れる日は要注意です。
風上に立ち、風下へとばす観客は風下側。シャボン玉が観客の方へ流れていき、子どもたちが追いかけられる形になります。風向きが変わりやすい日は、ショーの途中でも立ち位置を変えます。
風 → パフォーマー(風上) 観客(風下)

風上にパフォーマー、風下に観客。シャボン玉は観客の方へ流れていきます

02気温|夏と冬で何が変わるか

暑い日は膜が乾いて割れやすく、寒い日は長持ちします。ただし冬は、液が冷えて重くなり、大きな玉が作りにくくなります。
夏(30℃前後)膜の水が早く蒸発するので、割れるまでの時間が短くなります。液に保湿剤(グリセリンや洗濯のり)を少し多めに入れ、直射日光を避けた時間に。液は日陰に置きます。
春・秋(15〜25℃)いちばん条件がそろう季節です。気温がほどよく、湿度も安定していて、液もよく伸びます。行事の日を選べるなら、この季節がおすすめです。
冬(5℃以下)蒸発が遅く、玉は長持ちします。一方で液が冷えてとろみが増し、輪から離れにくくなります。0℃を下回ると、凍るシャボン玉が観察できます。

03湿度|長持ちの決め手

シャボン玉が割れる最大の理由は、膜の水が蒸発すること。だから、空気が湿っている日ほど長持ちします。雨上がりの曇りの日は、シャボン玉にとって最高の日です。

膜は「石けん・水・石けん」の3層で、まん中の水がなくなった瞬間に割れます。乾いた空気は、この水をどんどん奪います。冬の晴れた日に、きれいに作れたはずのシャボン玉がすぐ消えるのは、気温のせいではなく、乾燥のせいです。

天気湿度の目安シャボン玉の様子
雨上がりの曇り80%以上長持ちする。大きな玉も作りやすい
梅雨の晴れ間70%前後よくとぶ。暑さに注意
春・秋の晴れ50〜60%ふつう。風しだい
冬の晴れ・乾いた北風30〜40%割れやすい。保湿剤を増やす

液の作り方と、長持ちさせるコツは割れにくいシャボン玉液の作り方にまとめています。

04日差しと時間帯|いちばんきれいな時間

朝と夕方が、いちばんきれいです。低い太陽の光が膜に横から当たり、虹色がはっきり見えます。真昼の直射日光は、膜を乾かし、色も白っぽく見せます。
朝(〜10時)空気が湿っていて、風もおだやかなことが多い時間。光が低く、虹色がよく出ます。園の行事なら朝一番がおすすめです。
昼(11〜14時)真夏は避けたい時間。膜がすぐ乾きます。日陰のある場所か、建物の影を使います。春・秋ならこの時間でも大丈夫です。
夕方〜夜夕日を背にすると、シャボン玉が金色に光ります。日が落ちてからは、LED照明で光らせるナイトバブルショーの時間です。

背景も大切です。青空より、木々や建物の影など暗い背景の方が、シャボン玉の虹色は見えやすくなります。写真を撮るなら、逆光ぎみで、暗い背景を選んでください。

05場所の風|園庭・屋上・海辺・川べり

同じ風速でも、場所によって風の性格が違います。屋上と海辺は風が強く一定、園庭と公園は建物や木で風が巻きます。
場所風の特徴気をつけること
園庭・校庭建物に囲まれ、風が弱く巻きやすい風向きが変わりやすい。立ち位置をこまめに変える。無風ならバブルマシンで風を作る
公園の広場木が風よけになる。開けた場所は風が通る木立の風下側が狙い目。芝生は液がついても目立たない
商業施設の屋上さえぎるものがなく、風が強く一定予報の風速より強いことが多い。壁ぎわを使う。床の養生シートを用意
海辺・ビーチ海風が一定に流れる。夕方に向きが変わる風上に海を背負う形で。風速6mを超えやすいので、予備の場所を決めておく
川べり・河川敷川に沿って風が通る川の流れに沿った風向きになる。橋の下は風が強まる
室内(ホール・遊戯室)無風。空調の風だけ風がないので大きな玉の中に入れる。空調は止めるか弱める

06雨の日|中止の基準と室内への切り替え

本降りの雨と風速6m以上の強風は中止。小雨は主催者と相談して決めます。天候による中止は、すべてのショーでキャンセル料0円です。

シャボン玉は、雨そのものには意外と強く、霧雨くらいなら湿度が高いぶんよくとびます。問題は、観客が濡れることと、液が雨で薄まることです。園の行事なら、室内の遊戯室で行うサイエンスバブルショーに切り替えられます。風がない室内では、大きなシャボン玉の中に子どもが入る体験ができるので、雨の日の方が喜ばれることもあります。

天気判断どうするか
晴れ・曇り、風が弱い開催予定どおり
小雨・霧雨相談観客の場所に屋根があれば開催。園は室内へ切り替えも
本降りの雨中止別の日に振り替え、または室内へ。キャンセル料0円
風速6m以上中止同上。予報で前日に判断することが多い

キャンセルの決まりと料金については、シャボン玉ショーの料金相場の「キャンセル料と雨の日」をご覧ください。

07現場であった話

2026年9月5日|鳥取県米子市・皆生温泉強風で、海辺から公園へ場所を変えた夜

海遊ビーチでのナイトバブルショー。当日は海からの風が強く、予定していたビーチでは膜が切れてしまう状態でした。主催の観光協会と相談し、急きょ、風がさえぎられる「プレイパーク」へ会場を移して実施。海辺のイベントでは、風がさえぎられる予備の場所を前もって決めておくことが、いちばんの備えです。

2025年8月20日→21日|鳥取県米子市・皆生温泉荒天で翌日に順延した日

前の年の同じ海遊ビーチ。8月20日の予定日が荒天となり、主催者と相談して翌日に順延しました。この年は7月と8月の2回開催で、各回15分×2部、約100万個のシャボン玉をとばし、来場は2日間で延べ1万人を超えています。順延や予備日を最初から決めておくと、天気に振り回されずにすみます。

商業施設の屋上で予報より強い風と、壁ぎわの使い方

屋上は、地上の予報より風が強いのがふつうです。横浜ワールドポーターズやならファミリーの屋上広場では、風上側の壁ぎわにパフォーマーが立ち、壁が風を弱めてくれる範囲でとばします。屋上は液が床に残りやすいので、養生シートを敷くことも主催者と決めておきます。

08遊ぶ日・行事の日を選ぶチェックリスト

  • 予報の風速が4m以下か(6m以上なら別の日に)
  • 木の葉がそよぐ程度の風か。旗がまっすぐなびく風は強すぎる
  • 真夏なら、朝か夕方の時間にできるか
  • 日陰か、暗い背景(木立・建物の影)があるか
  • 風下側に観客が立てる広さがあるか
  • 雨のときの代わりの場所(室内)か、予備日を決めてあるか
  • 液は日陰に置き、乾いた日は保湿剤を少し多めに

09よくある質問

シャボン玉は風速何mまでとばせますか?

木の葉がそよぐ風速1〜3mがいちばんきれいです。5mを超えると大きな玉はむずかしくなり、シャボン玉おじさんのショーでは風速6m以上を中止の基準にしています。

無風の日はよくとびますか?

小さなシャボン玉は問題ありませんが、大きな玉は風がないと作りにくくなります。ゆっくり動いて自分で風を作るか、バブルマシンの風を使います。

夏と冬、どちらがシャボン玉に向いていますか?

長持ちするのは冬ですが、液が冷えて扱いにくくなります。条件がいちばんそろうのは春と秋です。夏は朝か夕方、冬は風のない日中を選んでください。

雨の日はシャボン玉ショーはできますか?

霧雨程度なら湿度が高いぶんよくとびますが、本降りの雨は中止です。園の行事なら室内のサイエンスバブルショーに切り替えられます。天候による中止はキャンセル料0円です。

シャボン玉の虹色がきれいに見える時間はいつですか?

朝と夕方です。低い太陽の光が膜に横から当たり、虹色がはっきり出ます。暗い背景を選ぶと、さらに見えやすくなります。

天気の判断も、ショーの一部です。風の予報を見て、立ち位置と時間を決め、雨なら室内へ。800施設以上の現場で積み重ねてきた判断を、当日の進行に活かします。

シャボン玉ショーを呼びたい方へシャボン玉事典

シャボン玉ショーのご相談・お見積りは無料です

日にちと会場だけで大丈夫です。いちばん話しやすい方法でどうぞ。

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シャボン玉おじさん
プロバブルアーティスト
元海上自衛官。 2022年にシャボンのギネス世界記録「Longest garland wand部門」世界記録を達成。 株式会社「学研」のシャボン玉製品の監修者&アドバイザー。書籍「学研アウトドア大シャボン玉チャレンジ」発売。 令和6年に徳島大学総合科学部・佐原教授の協力のもとスペースバルーンを使用して、世界で初めて宇宙空間(成層圏)でのシャボン玉の生成に成功。その様子は令和6年6月にTBSテレビ「どうなるでSHOW」という番組にて放映されました。 多くのテレビ番組や、メディアにも出演している日本屈指のシャボン玉パフォーマーです。
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