シャボン玉の漢字は「石鹸玉」|シャボンとは何語?語源・意味・言い換えまで

ふだん何気なく使っている「シャボン玉」という言葉。漢字ではどう書くのか、「シャボン」とは何語なのか、意外と知られていません。この記事では、シャボン玉の意味・漢字・語源から、俳句での書き方、別名や言い換えまで、言葉としてのシャボン玉をまとめました。童謡「シャボン玉」の歌詞の意味を知りたい方は、「シャボン玉」の歌詞(全文)と本当の意味をご覧ください。
▶ シャボン玉の基礎を1ページで:シャボン玉事典(しくみ・歴史・ことば・液・安全)
ひと目でわかる「シャボン玉」という言葉
この記事の内容
シャボン玉とは?辞書での説明
シャボン玉とは、石鹸水をストローなどの先につけ、反対側から息を送ってつくる泡の玉のことです。日の光を受けると虹のような色に光り、空中をふわふわと漂います。
辞書では、この意味のほかに「現れてはすぐ消える、はかないもののたとえ」という意味ものっています。ひとつは遊びの道具として、もうひとつは「はかなさ」を表す言葉として、二つの顔を持つ言葉です。

シャボン玉を漢字で書くと「石鹸玉」
シャボン玉は、漢字で「石鹸玉」と書き、「しゃぼんだま」と読みます。「シャボン」が石鹸を意味する言葉なので、「石鹸」の字をあてて「しゃぼん」と読ませているのです。「鹸」は「鹼」の略字なので、旧字体では「石鹼玉」と書きます。
| 書き方 | 読み | 使われる場面 |
|---|---|---|
| シャボン玉 | しゃぼんだま | いちばん一般的。新聞・本・童謡など |
| しゃぼん玉 | しゃぼんだま | やわらかい印象を出したいとき。俳句や詩にも |
| 石鹸玉 | しゃぼんだま | 俳句の季語、文章語として |
| 石鹼玉 | しゃぼんだま | 旧字体。古い書物や俳句で見られる |
「石鹸玉」を「せっけんだま」と読むこともできそうですが、ふつうは「しゃぼんだま」と読みます。
「シャボン」とは何語?語源と日本に伝わった時代
「シャボン」は、石鹸を意味する外国語から来た言葉です。語源は、長くポルトガル語の「sabão(サボン)」とされてきました。一方で近年は、スペイン語の「jabón」から来たとする説も有力になっています。「サボン」という言い方もあり、こちらはポルトガル語から来た形です。
石鹸とともに、16世紀から17世紀の初めごろ、南蛮貿易で日本に伝わったとされます。資料によって時期の書き方が異なります。
1631年の書物『多識編』に、南蛮から来た石鹸を「志也保牟(シャボン)」と呼んだ記録があります。
1700年の雑俳に、筆の軸でしゃぼんの玉をとばす様子が詠まれています。遊びとしてのシャボン玉は、江戸時代にはすでに広まっていました。
世界の国々でシャボン玉をどう呼ぶかはシャボン玉は英語で何という?で、紀元前から現代までの歩みはシャボン玉の歴史で紹介しています。
江戸時代の呼び方と「玉や玉や」の売り声
江戸時代には、シャボン玉を売り歩く行商人がいました。江戸時代の終わりごろの風俗をまとめた『守貞漫稿』(1853年)には、売り声が書き残されています。
| 地域 | 売り声 |
|---|---|
| 京都・大坂 | 「ふき玉やさぼん玉。吹けば五色の玉が出る」 |
| 江戸 | 「玉や玉や」 |
江戸時代の随筆『嬉遊笑覧』(1830年)によると、当時は石鹸のほかに、ムクロジの実やいもがら(芋の茎)などを焼いて粉にし、水に溶かした液も使われていました。京坂の売り声に「さぼん玉」とあるように、「シャボン」と「サボン」の両方の言い方が使われていたことがわかります。
俳句での書き方|「石鹸玉」と「しゃぼん玉」
シャボン玉は、俳句では春の季語です。あたたかくなり、外で遊ぶ子どもの姿が増える季節の風物として詠まれてきました。俳句では「石鹸玉」「しゃぼん玉」と書かれることが多くなります。
江戸時代の句集『洛陽集』(1680年)には、次の句が収められています。
空やみどり しゃぼん吹かれて 夕雲雀
春の夕暮れの空に、シャボン玉とひばりが重なる情景です。
なぜ春の季語なのか、季語になるまでの歴史、シャボン玉で俳句を作るコツと例句は、シャボン玉は春の季語|なぜ春なのか、俳句の作り方・例句でくわしく紹介しています。
シャボン玉の別名・言い換え
| 言葉 | 読み | ニュアンス |
|---|---|---|
| 泡 | あわ | いちばん広い意味。液体の中や表面にできる小さな玉 |
| あぶく | あぶく | 話し言葉。「あぶく銭」のように、すぐ消えるものにも |
| 泡沫 | うたかた/ほうまつ | はかなく消えるもののたとえ。「うたかたの恋」など |
| 水泡 | みなわ/すいほう | 水にできる泡。「水泡に帰す」はむだになること |
| バブル | ばぶる | 英語の bubble。景気の「バブル」にも使われる |
英語では soap bubble、または単に bubble と言います。くわしくはシャボン玉は英語で何という?をどうぞ。
たとえとしての「シャボン玉」|はかなさの象徴
「シャボン玉のような」と言うと、美しいけれど、すぐに消えてしまうものを表します。歌や文学では、短い命、消えてしまう夢や恋、長くは続かない幸せなどのたとえとして使われてきました。
童謡「シャボン玉」も、消えていくシャボン玉に命のはかなさを重ねた歌として知られています。歌詞と、その意味は「シャボン玉」の歌詞(全文)と本当の意味で解説しています。
一方で、シャボン玉は子どもも大人も笑顔にする遊びでもあります。消えてしまうからこそ、とんでいるあいだの一瞬がきれいに見える。はかなさと楽しさの両方を持っているのが、シャボン玉という言葉の魅力です。
シャボン玉の漢字・語源についてよくある質問
シャボン玉を漢字で書くと?
「石鹸玉」と書き、「しゃぼんだま」と読みます。「石鹼玉」と旧字体で書くこともあります。ふだんは「シャボン玉」とカタカナで書くのが一般的で、漢字の「石鹸玉」は俳句や文章で使われます。
「シャボン」とは何語ですか?
石鹸を意味する外国語から来た言葉です。ポルトガル語の「sabão(サボン)」が語源とされてきましたが、近年はスペイン語の「jabón」から来たとする説も有力になっています。
シャボン玉はいつ日本に伝わったのですか?
石鹸とともに、16世紀から17世紀の初めごろに伝わったとされます(資料によって時期の書き方が異なります)。1631年の書物に、石鹸を「志也保牟(シャボン)」と呼んだ記録があります。
シャボン玉は何の季語ですか?
春の季語です。俳句では「石鹸玉」「しゃぼん玉」と書かれます。くわしくはシャボン玉の季語と俳句の記事へ。
シャボン玉の言い換え・別名は?
泡(あわ)、あぶく、泡沫(うたかた・ほうまつ)、水泡(みなわ・すいほう)、バブルなどがあります。「うたかた」は、すぐに消えるはかないもののたとえとしても使われます。
「シャボン玉のような」とはどんな意味?
現れてはすぐに消える、はかないもののたとえです。歌や文学では、短い命、消えてしまう夢や恋などを表すのに使われてきました。
本物のシャボン玉を、目の前で
シャボン玉おじさん(野村佳史)は、保育園・幼稚園、商業施設、夜のイベントへシャボン玉ショーを出張しています。光をまとったたくさんのシャボン玉が、会場いっぱいに広がります。
シャボン玉ショーのご相談・お見積りは無料です
日にちと会場だけで大丈夫です。いちばん話しやすい方法でどうぞ。







