その3

シャボン玉に関する研究論文

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世界各国で行われるシャボン玉の研究

シャボン玉は、その儚い美しさと科学的な謎で、多くの人々を魅了してきました。今回は、シャボン玉に関する最も有名な研究の一つについて、専門家の視点から詳しく解説します。この研究は、割れないシャボン玉の開発とそのメカニズムの解明に焦点を当てています。

研究チームは、市販の試薬を混合して長持ちするシャボン玉を作成し、その特性が洗剤の組成、ポリマー、その他の化学成分に依存することを発見しました。特に、スクロースナトリウムアルキルエーテル硫酸塩(AES)洗剤、PVA(ポリビニルアルコール)洗濯糊を含むシャボン液は、コンクリート、アスファルト、タイル、草地など様々な固体表面に着地後も球形を保ちました。また、シャボン玉の長寿命は低い表面張力だけが理由ではなく、湿度が低下すると膜の寿命が延びる傾向があることも明らかにしました。

この研究は、シャボン玉の科学的理解を深めるだけでなく、教育やエンターテインメントの分野での応用可能性を示唆しています。例えば、割れにくいシャボン玉は、子供たちの科学への興味を引き出す教材として、またアートの表現手段としても利用できるでしょう。

フランスのリール大学で行われた革新的な研究により、通常のシャボン玉が数分で破裂するのに対し、最長465日間持続する「割れないシャボン玉」の開発に成功しました。この驚異的な耐久性は、水とグリセリンを混ぜ合わせた特殊な液体と、プラスチックの微粒子を加えることで達成されました。この発見は、物理学の分野における新たな可能性を示唆しており、永続するシャボン玉の概念を再定義しています。

研究チームは、洗剤を使った通常のシャボン玉と比較して、この新しいタイプのシャボン玉がどれだけ長持ちするかを試験しました。結果として、通常のシャボン玉が約1分で破裂するのに対し、新しいシャボン玉は数週間から最長で465日間も持続することが確認されました。さらに、研究チームはピラミッド型に成型したシャボン玉も開発し、これが378日以上持続することを報告しています。

この研究は、物理学者アイメリク・ルー氏が率いるチームによって行われ、その成果は「永遠のシャボン玉」と題する論文で発表されました。この成果は、物理学会で大きな反響を呼び、新たな研究の兆しを示しています。今後、この技術がどのように応用されるかが非常に興味深いところです。この「ガス・マーブル」とも呼ばれるシャボン玉は新たな研究の兆しを見せています。

これらの研究は、シャボン玉の持続性を高めるための成分の割合や、環境条件がシャボン玉の安定性にどのように影響するかを理解する上で重要な情報を提供しています。シャボン玉の持続性を高めることは、物理学だけでなく、化学、材料科学、さらには気象学においても興味深い応用が考えられます。

シャボン玉の研究は、単なる子供の遊びではなく、科学的探究の対象としても非常に価値があることを示しています。これらの研究成果は、シャボン玉が持つ無限の可能性を開く鍵となるでしょう。今後も、シャボン玉に関する研究は、私たちの想像力を刺激し、新たな発見へと導いてくれることでしょう。

【出典】Roux, A., Duchesne, A., & Baudoin. (2022). Everlasting bubbles and liquid films resisting drainage, evaporation, and nuclei-induced bursting. Physical Review Fluids, 7(1), L011601. https://link.aps.org/doi/10.1103/PhysRevFluids.7.L011601

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シャボン玉おじさん
シャボン玉おじさん
プロバブルアーティスト
ギネス世界記録 Longest garland wand部門の世界記録保持者。 20年以上勤務した公務員の仕事を退職しプロバブルアーティストへと転身した。日本一こどもに優しいシャボン玉ショーをモットーに兵庫県姫路市に拠点を置き全国で活動している。
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