その1

シャボン玉液の作り方(基礎編)

シャボン玉液の作り方
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シャボン玉液の作り方(基礎編)

はじめに

シャボン玉液を作成する構成要素としては大きく3つに分けることができます。

水+界面活性剤+増粘剤

一部例外はあれど、市場に流通しているそのほとんどのシャボン玉液の構成要素はこの3つだと言っても過言ではありません。

現在では界面活性剤の代替品として、天然多糖類含有のシャボン玉液も販売されているようですが、界面活性剤不使用のシャボン玉液は強度が著しく弱く、現場レベルでは厳しいかなという印象です。

構成要素①:水

通常シャボン玉液を作成する場合、割合的に最も多くなるのが水です。さて日本国内における家庭の水道水はどのような特徴があるのでしょうか。

日本の水道水のミネラル含有量は低く硬度の平均値は48.9mg/lであり、これはWHO(世界保健機構)による分類でも軟水と区分できます。その中でも関東地方の硬度は高い傾向にあり、北海道や東北地方が低い傾向を示しました。

引用:東京大学 総合文化研究科

ひとたびネットの世界を覗くと一般的に言われているのは市販の精製水が良いという話…。

もちろん購入できる経済力があれば不純物を一切含まない精製水はベターな選択だといえます。

しかし個人的には家庭の水道水でまったく問題ないと思います。日本の浄水技術は世界でもトップクラス…加えて水道法による51種もの厳しい検査基準に適合することが必要だからです。

閑話休題

さて話を元に戻して…

結論から申し上げるとシャボン玉液の生成には「軟水」を使用するというのが正解です。このソースに関してはご興味ある方は「soup bubble wiki」を根気よくご参照くだされば詳細までたどり着けると思います。

幸いなことに日本国内の水道水は前述の通り軟水に分類されます。そのまま使用しても問題ありませんが、可能であれば、不純物を取り除くため市販の浄水機を通した水がよりベターではあると思います。

構成要素②:界面活性剤

石鹸や洗剤のように洗浄作用・気泡作用をもつ化合物を界面活性剤と呼びます。

当然ですがシャボン玉は水だけだと凝集能力が強すぎてシャボン玉膜を形成することができません。そこに界面活性剤を加えることにより、その凝集能力を落とし薄い膜を張れるようにする訳です。

市販の食器洗剤における界面活性剤の濃度が高い方がシャボン玉が割れにくいという考え方が少し前までの定説ではありました。

今現在は界面活性剤濃度よりも各メーカーの製造工程によるシャボン玉液へ与えるの性質の差異が顕著であり(個人的にナノ洗浄と記載があるメーカーがおすすめ)個人でシャボン玉液を作成する場合は、そういう部分も考慮すべきなのかなと思います。

ちなみに現在、シャボン玉の界面活性剤に関する安全基準は「全日本シャボン玉安全協会」と「日本文化用品安全試験所」の協議によりシャボン玉の安全基準値を決定し、合格商品にはSTマークが表示されています。

また冬場など空気が乾燥して湿度が低い場合、シャボン玉液の割れカス(以下、ゴーストと表記)が発生することがあります。後述する洗濯のりや増粘剤がゴーストの発生する要因であることがほとんどですが、一部の市販の食器洗剤が冬場はゴースト発生の原因になることも確認済です。

観客を伴うパフォーマンスではゴーストの発生は「空から降ってくる汚れ」に他なりません。

「ブレイククリーン」=綺麗に割れる、割れるときにゴーストが発生しない。

ブレイククリーンは私が普段使っている造語ですが、観客ありきのパフォーマンスの場合は心掛けたいものです。

構成要素③:増粘剤(ポリマー)

構造的にシャボン玉液は水+界面活性剤で作ることは可能です。

増粘剤の役割はその強度・寿命を増す事にあります。

今回は最も代表的な増粘剤であるPVA(ポリビニルアルコール)について記述します。平たく言うと「洗濯のり」に含まれている成分の1種です。

ポリビニルアルコールは白または淡い黄色の顆粒または粉末で、安定性があり、無毒の水溶性ポリマーです。 ポリビニルアルコールは良好な製膜性を有し、形成される膜は優れた接着力、耐溶剤性、耐摩擦性、引っ張り強度を有します。

引用:信越アステック株式会社

上記の通りPVAの最も優れている点は「安定性のある無毒の水溶性ポリマー」であることです。増粘剤(ポリマー)の重要性に関しては1970年代にアメリカの愛好家たちによってさまざまな議論がなされてきました。

世界各国のサイトを参照すると「ベーキングパウダー」「ゼラチン」「ハチミツ」などお国柄によってシャボン玉液に加える材料は千差万別です。

今回ピックアップしたPVAに関しては日本で最も入手しやすい増粘剤の1種であり、毒性がなく安価であることからバブル初心者の方にはおすすめいたします。今現在は自然環境に配慮して「天然多糖類」を使用される方などもおられるようです。

シャボン玉液の基本的な作り方

水(7):洗濯のり(1.5):食器洗剤(1.5)

*洗濯のりはハイクリーチという商品がおすすめ。

初心者の方はまず上記レシピからお試し下さいませ。

マニアックな解説はまたの機会に!

ABOUT ME
シャボン玉おじさん
シャボン玉おじさん
プロバブルアーティスト
ギネス世界記録 Longest garland wand部門の世界記録保持者。 20年以上勤務した公務員の仕事を退職しプロバブルアーティストへと転身した。日本一こどもに優しいシャボン玉ショーをモットーに兵庫県姫路市に拠点を置き全国で活動している。
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